実空間のLED照明とウェブが融合したのは、07年に東京・銀座のソニービルで行ったプロモーションコンテンツ「LiveColorWallProject(カラー・トーキョー、ライブ・カラー・ウォール・プロジェクト)」ソニービルの外壁に05年に常設されたLED照明と、自作のコント口上フーを活用した作品だ。ソニーのテレビ「ブラビア」の色の鮮やかさを言葉に頼らず伝えることをテーマに、特設サイトへの参加者がLED照明の色を自由に操作できる仕かけをつくった。「ツイッターを活用していたら、もっと多くの人が参加したでしょうね。僕らの作品は、そう感じるものが多い」(T氏)このプログラミングで、K氏は初めてLEDをコントロールするDMX512に触れることになった。ウェブからの信号をLEDに反映させるために、K氏はまずDMXの信号の波形とLEDの色調の関係を分析。ウェブの信号をDMXの信号に変換し、リアルタイムでLEDをコントロールする機器を新たに製作した。光は、企業や街などのアイデンティティの表現と結び付くようになる、とT氏は見ている。これまで、コーポレートアイデンティティやビジュアルアイデンティティを表現する際、ロゴや社屋のデザインを工夫するケースが少なからずあった。そこから発展し、「インタラクティブ性をもつ光のデザインを企業イメージに変換する可能性もあるのではないか」と話す。ソニー用のコンテンツは、その未来像を予見させる。