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コラーゲン注射専門の美容外科もある

もともと目尻や眉間、ホホとクチビル間などのシワに対しては、手術の効果が出にくい。そのようなところには、コラーゲン注射が有効である。コラーゲン注射が登場したのは一九九〇年代初めだが、僕は当初、どうせすぐに消えるだろうと懐疑的に見ていた。たとえばそれ以前にも、顔のニキビや小ジワを消すために、粘度の低いシリコン液をごく微量、繰り返して注射するのがはやったことがあったが、後述する豊胸手術のシリコン注射の問題もあって、いつのまにか立ち消えになっていたからだ。コラーゲンはウシなどから抽出したものを使う。いくら精製しても抗原性は残るだろうし、シリコンと違って吸収されるので永続性がない、というのが僕の評価だったのだ。しかし、抗原性は事前に皮膚内に注射して安全性をたしかめることができる。永続性は初めからあきらめ、半年ごとの注射が必要なことを患者さんに了解してもらえればいい。ということで、前述のような手術の効果が出にくい部位には有効な治療として、いまでは神田美容外科・形成外科のように、これを専門にしている美容外科医もいるほどさかんになっている。