インプラント治療の成功率は、残念ながら100%ではありません。しかし適切な診断を経て、的確な治療計画のもとに行っていれば、失敗が起こることは滅多にありません。本サイトの調査結果での手術の成功率は九五%以上(九六〜九八%)、いったん機能させてからの生存率は九九・五%以上です。失敗が起こるのは、ほとんどの場合が前者なのですが、(a)埋入手術から上部構造製作までの間と、(b)上部構造装着後の二通りが考えられます。その原因も、治療をする側(歯科医)と、治療を受ける側(患者さん)のそれぞれに考えられます。インプラント埋入後、骨結合しなかった場合は、そのインプラントを外さなければなりませんが、早期に処置を行えば、骨を失うことなく、再度インプラントを埋人できます。インプラント周囲に起きた炎症も、早期に適切な処置を行えば改善できます。あってはならないことですが、歯科医の診断力不足、技術の未熟さに失敗の原因があることも考えられます。たとえば歯周病の治療が見過ごされたまま、その歯の隣にインプラント手術が行われたり、営利主義に走って、患者さんとのコミュニケーションをおろそかにしたり……。このような理由で治療がうまくいかない場合は、全て歯科医の責任です。一方で、手術後に患者さん自身がするべきことを怠って、治療が失敗に終わってしまうこともあります。正しいブラッシングを行い、定期検診を受けていただくことはもちろん、禁煙を実行するといった、歯科医との約束事項をきちんと守っていただくのが原則です。インプラント治療後は、動揺もなく、痛みや腫れもないからといって、定期検診をおろそかにしてはいけません。正しく磨けているか、骨の吸収が起こっていないか、噛み合わせがズレていないかなどを定期的にチェックする必要があります。本サイトの調査結果では、ほとんど何例かしかありませんが、万が一、手術後の経過が思わしくない場合は、インプラントの埋入手術をやり直します。当然、無料で行っています。患者さんひとりひとり、それぞれ症状は違いますから、その大に最も適した治療を行っていくのが医師の務めだと考えています。