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水窪を超えると「秘境駅」がひしめく

5つ目の停車駅となる中部天竜駅では、上りの「ワイドビュー伊那路」と顔を合わせました。ここには2009年10月末をもって閉館した鉄道博物館「佐久間レールパーク」があります。ここもやはり、サイクリング中に立ち寄りたいところです。中部天竜駅を発車すると、次の停車駅は水窪。そして水窪から先の区間にこそ、キラ星のごとく「秘境駅」がひしめいています。眼を皿のようにして通過駅を見逃すまいとするのですが、特急のスピードでは駅名標がちらっと確認できるくらいで、周囲のようすなどはつかめません。

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今日と明日のサイクリングで何駅を訪ねることができるだろうかと、武者震いするような気持ちで列車に揺られていきます。進むにつれ、車窓からは天竜川が間近に望めるようになってきましたが、非常にトンネルが多い区間でもあります。入ったと思ったらすぐ出ることの繰り返しで、せっかくの渓谷もコマ送りで見ているようです。天竜川に向かって急峻な崖が左右から迫り、平地などありません。持参した地図を見ると、付近の県道はのたうつように曲がりくねっています。本当にこんな土地を自転車で走れるのかと不安にもなりますが、天竜峡駅を過ぎるとようやく周囲が開けはじめ、左右に人家も見えてきます。ホームまで曲がっている切石駅を通過すると、そのまま180度向きを変えるような大カーブを経て、列車は飯田駅に到着しました。12時37分、定刻です。