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残り物を食べる方が健康に害になる理由

小さい子供のいる主婦や戦中・戦後世代の方に多いのが、「残すなんてもったいない」と、お腹がいっぱいなのにもかかわらず、家族が残したぶんや最後の一個を食べてしまうタイプ。このタイプは、食事を残すのは行儀の悪いこととしつけられて育ったため、残りものを黙って捨てることができないのです。私は、このタイプの人たちに指導するときは、「ごみ袋に捨てるのも胃袋に捨てるのも同じです。食べて太ってしまって、今の洋服が着られなくなってしまつたら、そちらの方がもったいない」ということにしています。実際、食べものはエネルギーとして利用され、さまざまな活動に否かされてはじめて、食べた人の役に立っているといえるのです。食べ過ぎて脂肪として蓄えられてしまうなら、食べたものはほとんど活かされていないことになります。このほか、糖尿病など病気があってヤセなければならない人には、胃袋に入れることによって医療費がかかるようになったらもっともったいない、と諭すようにしています。ほんとうに、太るのはそれ自体がもったいないことなのです。洋服が着られなくなるのは当然として、役に立たないダイエット法令効果のない1ステに高いお金を払ったり、体重が重くなると足腰に負担がかかって、すぐタクシーを使ったりなど、かかる費用は相当なものになるはず。ヤセればそんなものは一切必要なくなるのです。いまの50〜60代の人たちは、食糧難の時代を知っていますから、豊かな時代になっても、「全部食べなきゃもったいない」という意識を捨てられません。この人たちに育てられた20〜30代の人たちも、そういう教育を受けています。しかし、現代は飽食の時代といってよく、残さず全部食べることが、むしろ健康にとって害になる時代となってしまっているのです。どうしても料理を残せない人は、外食するときは必ず好物から食べ始め、好きでないものを残すように心がけましょう。嫌いなものを残すのは比較的抵抗感がないからです。