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健康食品の氾濫ぶりは、未曾有のブーム

ビタミン類をはじめ、健康食品の氾濫ぶりは、未曾有のブームといえるほどです。合成・天然の区別も曖昧なまま、大量の製品が市場に出回るのは、それだけ需要があるということですが、なぜこれほどまでに必要とされるのでしょうか。本来はふだんの食事のなかに含まれているものだから、毎食ちゃんと食べていればそれで済むはずなのに……。もちろん、現代人の食生活がかなり乱れていることは確かです。朝食抜き、昼は丼物かファーストフード、夜は空きっ腹に一杯飲んで、遅くにお茶漬けというサラリーマンも少なくないでしょうし、三食続けてカップラーメンの学生もいるといいます。ダイエットのためと称してごはんを一切食べないのに、甘いものはガマンできないという女子高生の話もよく聞きます。また、昼休みにOLが長蛇の列をつくるコンビニの弁当は見事なまでに揚げ物ばかりです。そして何より、戦後、急激に増えた動物性たんぱく質の摂取量が、私たちの食生活を象徴しています。乱立する焼き肉料理店、毎日食べても飽きないと豪語する人もいるトンコツ脂のラーメン、イタリアン、エスニック、フレンチに中華料理と、バラエティに富んだ世界中の料理を、いながらにして食べられる国は、この日本をおいてほかにはありません。グルメ大国の名をほしいままにし、不景気などどこ吹く風、テレビをはじめマスコミは連日リッチでゴージャスな外食店を紹介しています。それがすべて動物性たんぱく質の超過につながるわけです。一方、たとえ三食しっかり自宅でとったとしても、油断はできません。ごはんに味噌汁、野菜の煮物、たまにお魚がついて、などという昔ながらの献立は、一般の食卓から完全に消えてしまいました。実は、こうした料理こそ、栄養バランスからいってもベストと世界中の識者が指摘しているにもかかわらず、です。