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火災には安全なはずのマンション

法律によってしっかりガードされて火災には安全なはずのマンションだが、現実に惨事は起こっている。延焼事例を見ると、窓や廊下など目に見える場所からだけでなく、思いがけないところから飛び火しているのである。それぞれの住戸は、鉄筋コンクリートの壁や床(天井)によって完全に分離・独立しているように見える。しかし、そんなことはない。騒音対策のところでも少し触れたように、各住戸は給排水管、ガス管などのパイプによって結びついているのである。ただ、それらはパイプシャフトなどで密閉されているので目に付かないだけだ。共用のパイプ類(竪管)は各階に打設されたコンクリート・スラブを貫通させて設置されることが多い。このときスラブに少し大きめの穴を開け、貫通後にその隙間を埋め戻すが、埋め戻しが不十分だと、下階で発生した火がその隙間に侵入して、上階住戸に延焼してしまう。また、共用管にはライニング鋼管や鋳鉄管などの不燃材が使用されていることが大切である。